物理性
水がしみ込むか、空気が通るか、根が伸びやすいか。土の硬さや団粒構造、排水性などに関わります。
LEARN / SOIL & THE FUTURE
食卓に届く一つの野菜。その始まりには、種や苗だけでなく、作物を支える土があります。土の中に目を向けることから、これからの農業を考えてみませんか。
これは土づくりに関する一般的な学習記事です。組合の農場での実施実績、収量・品質の向上、認証の取得を示すものではありません。技術の導入には各圃場の状況に合わせた判断が必要です。

THE GROUND BENEATH OUR FOOD
土は、作物を固定するだけのものではありません。水や養分の動き、空気の通り道、さまざまな生きものの活動が重なり合う場所です。土づくりは、こうした環境を少しずつ整える取り組みです。
01 / UNDERSTANDING SOIL
農林水産省は、土づくりを「物理性・化学性・生物性」を整えて生産力につなげる取り組みとして紹介しています。
水がしみ込むか、空気が通るか、根が伸びやすいか。土の硬さや団粒構造、排水性などに関わります。
酸性度(pH)や養分の量・バランスなど。作物や土の状態に応じて、土壌診断をもとに把握します。
土壌微生物や小さな生きもの、植物の根の働き。土の中で起こる有機物の分解や養分循環に関わります。
3つの側面は互いに影響し合います。ひとつの数値だけで、土の状態をすべて判断できるわけではありません。
02 / FOUR SOIL HEALTH PRINCIPLES
米国農務省・自然資源保全局(USDA NRCS)の土壌健全性に関する基本原則を、初心者向けに整理しました。取り組み方は地域・作物・栽培条件によって異なります。
作物の残さや適切な被覆植物などで地表を覆う考え方。雨滴や風による侵食、乾燥などを抑える目的があります。
輪作や複数の作物の組み合わせを検討し、植物の多様性を保つ考え方。圃場ごとの病害虫や管理条件も考慮します。
作物の栽培がない期間にも、条件に応じて緑肥や被覆作物を活用する考え方。根の周囲には微生物が活動する環境があります。
必要以上に耕すことや土を乱す作業を見直す考え方。ただし、排水や雑草、土壌条件によっては適切な耕起が必要です。
これらは万能な栽培方法や収量の保証ではありません。地域と圃場に合う方法を検討するための視点です。
03 / OBSERVE & DIAGNOSE
土の様子を観察することに加え、必要に応じて土壌診断を行うことが大切です。
堆肥・緑肥・土壌改良資材も、多く使えばよいとは限りません。作物の種類と土壌診断を踏まえ、過剰な養分投入を避けて適切に検討します。

04 / SMALL RECORDS, BIG LEARNING
気づいたことや行った作業を残しておけば、次の季節に振り返れます。土の状態、使った資材、雨の後の変化、作物の育ち方。少しずつ記録を積み重ねることが、判断の土台になります。
記録の公開範囲と、農家さん自身の作業記録の管理は別です。この読みものでは、実際の会員の非公開データを掲載していません。
REFERENCES
内容は以下の公的機関の公開情報を参考に構成しています。土壌条件・気候・作物によって適した管理方法は異なるため、個別の技術判断には地域の専門家や土壌診断結果を参照してください。
本記事は再生農業への理解を深めるための一般向け情報であり、JRAAが特定の手法で栽培・生産・認証を実施したことを示すものではありません。掲載写真はいずれもイメージ素材です。
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